書くのが嫌いな子が英文ライティングに挑戦!必要な工夫は?

I don’t like to write.

英語(言語)の四技能は、リスニング、リーディング、スピーキング、ライティングですね。

英語学習者について言えば、リスニングやリーディング(インプット技能)に比べ、スピーキングやライティング(アウトプット技能)が苦手な人が多いですね。

子どもたちについてはライティングが一番ハードルが高いと感じることが多いようです。

自分で考えて文章を作って書き出さないといけないわけですから、聞いてわかる、読んでわかる段階よりも負荷が大きいです。
しかも鉛筆を使って書く行為だけでも負担なのに、スペルや決まりを気にしながらアウトプットしなければなりません。

ですから、ライティング大好き!という子は少ないのではないかなと思います。私の教室の子どもたちも同様です。

無理やり書かせたくはありません。ライティングをただやらされるものにはできればしたくない。

それでもある程度英語が身についてきたら、ライティング活動にも取り組むことでさらに英語力がつくので、挑戦してほしいと思っています。

では、書くことが嫌いな子どもたちがライティングに挑戦するにはどうしたら良いでしょうか。4つのポイントから私の考えをお伝えします。

1. ライティングにつながるスキルを磨く

ライティングは急ぐ必要のないスキルです。低学年のうちから急いでやる必要はありません。

四技能を身につけるには、まずはリスニングとリーディングのインプット量を圧倒的に増やす必要があります。
インプットが十分になければ自然なアウトプットは期待しにくいです。

アウトプットを自然と行うことができない状態というのは、文法規則に頼らなくてはいけなかったり、英語を頭で考える割合が多かったりと、脳への負担が大きい状態です。

負担が大きいことは脳は好みません。

ですから、まずはしっかりとインプット量を確保して、アウトプットにできるだけスムーズにつながるようにしていきましょう。

アウトプットについては、ライティングよりもまずはスピーキングを重視していきます。

スピーキングはライティングと違って、スペルも気にしなくてよいですし、くだけた言い方になってもよいですし、相手と双方向のやりとりができます。鉛筆で紙に書くという作業も必要ありません。

スピーキングの精度を上げていくことによって、ライティングに対するハードルは下がります。

書くという技術は早くから頑張らなくても成長とともに自然とできるようになる部分も多いです。

ライティングを急ぐ代わりにライティングにつながる力(インプット・音声活動)を磨いていきましょう。

Input first


ちなみに、大人はライティングよりスピーキングの方が難しいと感じる方が多いかと思います。

ライティングは自分のペース(スピード)でアウトプットできますし、目で確認したり、修正したりしながらできるのに対し、スピーキングは素早い対応が必要で、文字に頼ることもできません。

スピーキングを上達させるには、文字に頼らず理解することと、英語を英語のまま理解し発することが重要になってきます。

大人になるにつれてその技能を習得することが難しくなってきてスピーキングに苦労する点から考えても、子どもたちにはライティングは急がずにまずはインプットや音声活動に重点をおくことをオススメします。

2. 細かい間違いを指摘しない

せっかく頑張って文章を書いてくれた時、細かく間違いを指摘しない方が賢明です。

書くことに挑戦した時点で大きな一歩です。頑張って書いたこと自体や、丁寧に書けている文字に焦点を当てて、「これができたね」と具体的に伝えてあげてください。

間違っている箇所については、お手本を示して違うところがあるか見比べてもらって本人が自分で気づくようにしてあげます。

お子さんの状況や英語レベルによっては、正しさはさて置いて、書くことに挑戦したことを肯定する声がけをするだけでも全く問題ありません。

英文を書くことに対して少しでも自信や安心感を持ってもらうことを大切にしたいです。

Good job

3. 書きたくなる方法でライティングをする

オススメしたいのが、書きたくなる方法でライティング活動を行うことです。

例えば、4コマ漫画やカード作りをするという目的のためにライティングをするとしたらどうでしょう。

「やってみてもいいかも」、「ちょっとやってみたいかも」と思えませんか?

こちらは教室の子どもたちが挑戦しているカード作りや4コマ漫画です。(個人名が記載されていたところは塗りつぶしています)

original cards
four-panel cartoons

自分の興味があることと関連づけたり、レッスンで学んだことに関連づけたりしながら、書いてくれました。

文法やスペルの間違いもありますが、そういった間違いは大歓迎です。

もはや単なるライティング練習ではなく、自分の作品を作るという目的の一部にライティングがある形になっています。

このように、楽しい活動や目的のある活動の一部としてライティングを行うと、より前向きにライティングの活動に取り組めます。

4. ICT機器を活用する

書くのが嫌いな理由はいろいろ考えられますが、中には書字障害があったり、手先が不器用であったり、書くのに時間が必要だったりといった苦手があり、かつその苦手の度合いが強い場合が考えられます。

そのような場合には、PCやタブレットを活用するのも一つです。

PCやタブレットを使用すれば、鉛筆で書かなくても、また、一から文字を思い出さなくても、ライティングが可能です。

Tablet


テストや入試では認められないことが多いとは思います。でも苦手の程度が強い場合には、紙に書くことを強いるとライティングや英語に対してネガティブな感情を抱いたり自信を失くさせてしまう可能性がありますのでオススメしません。

PCやタブレットを使っても、ライティング力は伸びます。

PCやタブレットを使ってライティング力を伸ばしてから、本人が望めば紙に書く練習をしてもよいと思います。

なお、発達特性に関する診断がある場合、テストや入試で時間延長などの措置が認められる場合があります。合理的配慮については学校の先生や管轄部署に早めにご相談ください。


以上、書くのが嫌いな子どもが英文ライティングに挑戦するコツについてお伝えしました。
これからも、負担をなるべく軽減させるとともに、書くことに意義を見出してもらえるように、工夫していきたいと思います。


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